たちゃの作詞講座

たちゃさんが作詞術教えるよ。

第二回「韻を踏んでみる」

どうも。たちゃです。

犬の散歩(1時間)より帰宅しました。

今回は「韻を踏んでみる」という事について伝授。

それではいってみましょう。

れっつりりっく。

 

「東京生まれヒップホップ育ち、悪そうなやつは大体友達」

「1.2, イカしたRap  JackのJapの11Back」

「問題ない 兄弟愛  こいつら雑魚過ぎて 論外だ」

これらはガンガンラップですが、韻を踏んでいますね。

「誰かといれば それはたられば」

「離れていても 感じてるエモ」

これは皆さん大好き「ヴァンパイア」の歌詞です。

完全に韻踏んでますね。つまり、ボカロなどでも韻を踏むケースは多いわけです。

では、韻を踏むということのメリット、どこなんでしょうか。

たちゃさんが考える「韻を踏むメリット」

ずばり…。「言葉の調子が良くなる」「曲に彩りが生まれる」!!

まず一つ目は「言葉の調子が良くなる」です。

韻を踏むということは、リズム感が良くなるということなんですね。

例えば「ふかした煙草の容器は空っぽで」というよりも…。

「ふかした煙草 パッケージ空っぽ」

とした方が、おしゃれでしょうしリズムいいですよね。

言葉の調子が良い=リズム感が生まれる と考えてよいと思います。

言葉の調子が良くなることで、曲がかなり活気づきますよね。

韻を踏むと、曲が元気になる!! といったところでしょうか。

 

二つ目です。「曲に彩りが生まれる」ということ。

さっきちょっと触れちゃいましたが、韻を踏むと「かっこいい」と思う人…。

さらに「おしゃれ」と思う人…。

曲に元気さやリズム感が生まれます。

活気づいて、モノクロだった曲がパッ、と華やかになります!

下手に文体にするより、スリムな韻踏みをした方が選択肢もあると思うんです。

さらに聞き手側も「…いいねぇ。」となるわけですから、一石二鳥です。

韻を踏むとなかなか彩が生まれますよね、という事です。

 

はい、まず手始めにメリットについて話しました。

ではデメリットの方です。

僕が考えるデメリットとしては「下手すると中二病になる」ということ。

さっきの韻でいえば「ふかした煙草 パッケージ空っぽ」というもの。

これ、韻踏めてますよね。

でも「ふかした煙草 箱空っぽ」とするとどーもつまらない。

さらに詰め込みまくってしまうと、「韻踏みたいだけの中二病」って印象…。

僕だけかもしれませんが、無理して韻を踏む必要はない!! ということなんです。

もっとデメリットはあるでしょうが、割愛します。

だって講義内容否定したくないじゃん。

 

じゃあ次、韻を踏む際に「必要なもの」になります。

歌詞を作る上において「曲」は必須です。

普通の歌詞だと、柔軟な発想力が必要になります。

韻を踏むとなると、もっと発想力が必要になってきます。

が、しかし。

韻を踏めるメロディがあれば意外と余裕なんです。

すごい暗くて、どんよりしたものに「Yo Yo 俺は高揚」なんてやっても「ふぁ?」です。

ですから韻を踏んでもよさそう、または踏むしかないものにやるんです。

あれ、発想力は?

…歌詞を作る際、韻を踏む歌詞より長めになりますよね。

韻を踏む歌詞はとぎれとぎれになるのが特徴。

韻踏み専用なわけです。

ですから、いちいち長く、つながるものを意識しなくていい。

もっといえば、普通の歌詞より地味に添削できちゃうんです!!

言ってる意味わからないと思いますが、やってみればわかります。

手順だぁい!!!!

 

①韻を踏めそうか考えよう

さっき言った通り、暗いものに「Yo Yo」なんてやっても「…ふぁ?」です。

ですから、ビートっぽい曲調か考えて下さい。

または、依頼者がいるなら「韻を踏んでもいいですか?」と聞きましょう。

依頼者の方が「哀愁漂う2番線のホーム」という感じのものを望んでいても、

「哀愁漂う2番線 IQ低めの二番煎じ」

のような歌詞が返ってきたら「ええ。」となります。

いくら韻を踏めそう(ぶっちゃけどんなメロディでも踏めるけど)でも、本当に韻踏みをしていい感じなるか、考えて下さい。

②韻を踏むのに適しているかマインドマップしてみよう

韻を踏む際、まず一つの語句を生み出してください。

「ふかした煙草」というフレーズが出てきたなら、それを中心に書く。

そしたらそこから紐づけて、本当に韻を踏むのに適しているか考えます。

そこで便利なのがマインドマップ

各自ググってほしいのですが、ふかした煙草と世界観は合っているか?

等を考え、OKだったら◯をし、没だったら×していきましょう。

それで韻を踏む(要は歌詞になれる)ものが絞り出せます。

③歌詞として仕上げよう

そこからは、簡単な作業です。

さっき絞り出した語句(韻)を並べ、どのような並べ方にするとよきか考えます。

「パッケージ空っぽ ふかした煙草」よりかは「ふかした煙草 パッケージ空っぽ」の方が時系列としては良いかと思いますが、別に反対でもお洒落です。

つまり、「臨機応変に対応しろ」というわけです。

優しくないですね。

 

はい、これで完成です。

韻を踏むとき、気を付けるべきこととしては「攻めすぎない」ということ。

フリースタイルダンジョン戦極Rapbattleなどで活躍される、ゴリゴリラッパーの方は極めて攻めた韻を踏みます。

ですが、思い出してください。

あなたは、ステージに立つラッパーではありません。

依頼を受けた作詞家です。

ですから、なるべく穏便な韻を踏みましょうね。

まあ優しすぎても「童謡+ラップ」という意味不明空間になりますが。

第一回でやった情景描写の応用で、風景を生かした韻にしてみてもオシャレですね。

歌詞はあいまいの方がいいかもしれませんが、韻はなるべくはっきりと。

脳内再生余裕くらいの情景描写にするとVery goodです。

韻を踏むうえで、歌詞という事を忘れないようにね!!!!!!!

 

はい、まとめに入りましょう。

「韻を踏むと言葉の調子が良くなり、歌詞がVery goodになる!!!  しかし、韻を踏める曲調などもあるため、本当に韻を踏んでOKか考えよう。普通の歌詞と比べるとEasy!!!だが、情景描写はなるべくはっきり!」

ちょっと長くなりましたが、こんな感じ。

作曲者様ともいい感じにやっていきましょうね。

説明下手で毎度申し訳ありません。

第二回「韻を踏んでみる」以上となります!

 

最後に一言 : 「ACEのポルトガル語ラップかっけえ」